HIGH FIVE 2022 (対バン・SPECIAL GUEST)Quick Report

寄稿者:ムジ7 (@MusikSasanQua18) 様

※セットリストはこちら

入場〜開演

2022年2月27日(日)、福岡。3月にLIVE [nZk]007を控える中、ゲストボーカルにmizukiさん、SennaRinさんを迎え、007.25とも言えるライブの日を迎えました。真冬の福岡としては珍しく雲ひとつない青空が広がり、日中は気温も上がり暖かい陽気。昨年のLIVE【emU】2021 、SawanoHiroyuki[nZk] LIVE 2021に続き、澤野さんの雨男説もかなり払拭されてきた印象があります。

消毒・検温を慣れた動作で済ませ、電子チケットとCOCOAを提示して入場。会場内物販コーナーでは4月に発売されるSennaRinさんのDebut EP「Dignified」予約でサイン入りブロマイドのプレゼントキャンペーンが実施されていたため、記念すべき一枚をもれなく入手。場内は全席指定・一席明けで安心できるセッティングでした。

澤野さんはゲストしての出演であるため、入場前はCö shu Nie→澤野さん→Cö shu Nieとサンドイッチされる形の登場順を想像していましたが、舞台上にはnZkロゴが貼られたピアノや藤崎さんのドラムがセットされていました。果たして、定時を2分ほど過ぎたところでまずバンドメンバーの藤崎さん田辺さん、バッキーさんが登場し、間もなくして澤野さんが現れた時にはもうすでにアドレナリンの過剰供給が止まらない状態に。

mizukiさんパート

mizukiさんが登場しオープニングナンバー「&Z」のイントロが流れると観客のボルテージは一気に最高潮に。続く「aLIEz」では歌唱回数を重ねるたびに伸びやかさを増すmizukiさんの圧巻のパフォーマンスに、Cメロ前、バッキーさんのギターの炸裂っぷりも見どころでした。mizukiさんの「立っていいよ」との合図と共に2曲目から観客は立ち上がって曲にノることができました。また会場は澤野さんのピアノの音もよく響き「e of s」イントロのアドリブピアノもしっかり聴きとれました。

「aLIEz」と「e of s」の間にMCがあり、「004ぶりに福岡に来れてよかったです」「Cö shu Nieの中村未来さんとmizukiさんは交流があって、そういうご縁で呼んでいただけて光栄です」と言ったお話がありました。

SennaRinさんパート

「A/Z」が終わるとmizuki さんは退場し入れ替わりにSennaRinさんが登場。「証」を披露しました。この日がライブ会場では初パフォーマンスの彼女でしたが、全くそれを感じさせない堂々としたパフォーマンスでリリックに込められた想いまで私たちに届きました。続いての「BEEP」は証から一点荒々しさと躍動感を持つアップテンポ曲で、SennaRinさんの表現の幅の広さを確かめる一曲となりました。

続いてのMCコーナーでは「福岡出身なので、初ライブを福岡でできることが嬉しい」と語ったSennaRinさん。4月発売のEPについて、タイアップの長い作品名を全て言い切った時の安心感は勝手に親戚の子どもを見ている気分のようでした…笑

澤野さんが「ここからはnZk楽曲の方もカバーしてもらいます」と言って続いて披露されたのが原曲はAiNA THE ENDさん歌唱の「FAVE」。原曲ボーカル版もまだライブ披露していない中での、今日がデビュー戦であるSennaRinさんにカバーさせるという澤野さんの采配は「可愛い子(楽曲・Rinさん)には旅をさせろ」精神なのでしょうか… 原曲は打ち込み主体の曲であるため、絶妙にエロいバッキーさんのギターなどライブならではの楽しみもある一曲となりました。続いての「i-mage」(原曲はAimerさん)も彼女の曲として再生産され、元から持ち曲だったかのようなぴったりのパフォーマンスでした。

澤野弘之×中村未来コラボステージ

SennaRinさんのステージも終わり、澤野さんが「せっかく呼んでいただいたので、こんなコラボもできたらなと企画しました」と中村未来さんをステージに呼びます。「mizukiさんとはお互いインディーズ時代から交流があって(mizukiさんは当時「イツエ」で活動)」、そのご縁も含めて今日澤野さんと対バンができて嬉しい」と語り、はたして彼女がカバーする楽曲とは「Avid」でした。彼女ならではの幻想的な歌声でこの曲もまた再生産され、mizukiさん版が「儚さの中での意志」を感じるものだとすると未来さん版は「より大きなものに翻弄されるやるせなさ」を感じるパフォーマンスでした。こうして澤野さんと未来さんによって絶対的に美しいAvidが完成し、澤野さんのステージは終了。HEADLINERであるCo shu Nieにバトンを渡したのでした。

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